知っていますか?歯の大切さ

歯の健康を維持して、自分の歯を残すことの重要性

美味しい食事、楽しいおしゃべり…気の置けない仲間との旅行、家族との団らん…人生をカラフルに彩る娯楽の大半は、お口の健康が支えています。
平成26年度 高齢者の日常生活に関する意識調査結果(内閣府実施)
歯には、食べ物を噛み砕く以外にも、発声・発音を助ける、顔の形を整え表情を作るといった役割があります。また、美味しく食事をしたり、家族や友人とのコミュニケーションを楽しんだりするためにも歯は欠かすことができない大切なものです。
さらに、噛むことで分泌される唾液は、口腔内の免疫機能を向上させます。噛むことで脳に与えられる刺激は、認知力の向上、記憶力の強化にもつながると言われています。

8020運動とは?自分の歯がないと…?

みなさんは「8020(はちまるにいまる)運動」という言葉をご存じですか?
8020運動とは、「“80"歳になっても、自分の歯を“20"本残そう」という取り組みのことで、1989年に厚生省(現・厚生労働省)と日本歯科医師会によって提唱されました。
なぜ“8020"なのかというと、親知らずを除いて、20本以上の歯が残っていれば、ほとんどの食べ物を噛み砕くことができて美味しく食べられるからなのだそうです。
楽しく美味しい、充実した食生活を送るためには、健康な歯を維持することが大切です。

8020を実現するには…?

永久歯は、親知らずを含めて全部で32本。一度失った歯は、元には戻りません。
高齢者が歯を失う原因の第1位は歯周病ですが、正しい歯みがきを習慣づけることで十分に予防できます。若いうち、悪くする前、痛くなる前からしっかり予防すること、オーラルケアと歯科医院での定期的なチェックと治療を習慣づけておくことが、シニア時代のQOL(クオリティオブライフ)を高めることにつながります。
今からでも遅くはありません。ハッピーな老後のためのオーラルケアと定期的な検診をスタートさせましょう。
監修元:日本歯科大学 生命歯学部口腔外科学講座 主任教授 医学博士 里見貴史
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